多摩の人と歴史


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小島資料館所蔵資料

近藤勇肖像画(油絵。明治18年土方力三郎画)


小島資料館には、近藤勇、土方歳三や沖田総司ら新選組隊士からの書簡、小島家に伝わる「小島日記」、「異聞録」など日記、備忘記類から、掛軸、絵画など約100点の新選組関連資料が保存されている。その中から主なものを以下抜粋し、まとめた。
資料名 解説
近藤勇髑髏の稽古着 天然理心流4代目宗家として、小野路に出稽古に来訪した時使用したもの。
近藤勇書掛軸 文久3年 新選組結成当時の近藤勇の心情を託した漢詩を掛け軸にし、小島鹿之助に送っている。
土方歳三書簡 文久3年 新選組に入隊を望む松本捨助が上洛した際、長男であることを理由に土方は彼を故郷に帰した。その際、小島鹿之助宛てに託した書状。追伸に京都や大坂での馴染みの女性の名を列記している。
佐久間象山書掛軸 元治元年 佐久間象山が京都壬生の新選組屯所を訪れた際、土方歳三の依頼で書いた即興漢詩。
沖田総司年賀状 沖田総司の京都からの年賀状は、慶応元年、2年、3年各正月に発信された3通が残っている。
土方歳三書掛軸 慶応元年 小野路の名主橋本道助に長男が誕生した際、歳三が贈った。
新選組行軍録 慶応元年 土方歳三が近藤周助らに書簡と共に送った行軍録が小島資料館に残る「元治乙丑異聞録巻之八」に記されている。「誠」の旗印のもと総勢193名の隊列が解説されている。
近藤勇馬上の書状 慶応元年11月 幕府の第一次長州征伐の後始末のため永井主水守に随行し広島へ向かう途中、近藤が書いた書状。万が一の場合、剣流名を沖田へ譲渡したいと佐藤彦五郎や小島鹿之助に相談している。
近藤勇晒し首を報じる瓦版 慶応4年 板橋の刑場で斬首された近藤の首級が京都の三条河原で晒された。
近藤勇絶命之詩 明治元年 板橋に幽閉中の近藤が小姓の野村利三郎に託したと伝えられる辞世の七言絶句2詩。漢学者大沼枕山が掛軸に書写した。
両雄士伝 明治6年 小島鹿之助が近藤、土方の事跡を後世に伝えるため撰した。高幡不動尊境内にある「殉節両雄之碑」はこれを参考にしている。
両雄逸事 明治7年秋 小島鹿之助の長男守政が撰した「両雄士伝」の補筆集。
近藤勇肖像画 明治18年 土方歳三の甥(兄義厳の4男)土方力三郎の筆による油絵。写真をもとに描き起こしている。
殉節両雄之碑拓本 明治21年 高幡不動尊に奉納する前にとった原寸大拓本。
慎斎私言 明治26年 小島家21代小島守政撰による近藤、土方の逸話集。明治以後明らかになった事実を記録している。
両雄士伝補遺 明治30年 小島家、土方家と親戚関係にあった橋本清淵(道助)が書き残した補筆集。
甲州勝沼駅於近藤勇驍勇之図 大蘇芳年作の錦絵。甲陽鎮撫隊の勝沼の戦いを描いている。
函館大戦争之図 永島孟斉の錦絵。松平太郎、大鳥圭介、榎本釜次郎と共に土方歳三も描かれている。

新選組行軍録(慶応元年)

REDBALL.gif小島資料館出版活動

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三浦正人 e-mail : miura@tamahito.com